04.アプリ開発

PythonとKivyを使ったアプリ開発の旅② Python + kivyアプリ開発でkvファイルを徹底活用!

こんにちは、momozoです!

PythonのGUIフレームワーク「kivy」を使って、人狼ゲームのGM(ゲームマスター)アプリを作ろうと奮闘しています(前回の記事は以下)。

https://looblog.com/python%e3%81%a8kivy%e3%82%92%e4%bd%bf%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa%e9%96%8b%e7%99%ba%e3%81%ae%e6%97%85%e2%91%a0%e3%80%80%e5%88%9d%e3%82%81%e3%81%a6%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa/

kivyは、Pythonで簡単にクロスプラットフォームなGUIアプリが作れる優れもの。

その中でも、UIデザインを記述するkvファイルは、コードとデザインを分離できる便利な仕組みです。

アプリを作っているとどうしてもコードが煩雑になるので、処理とレイアウトはファイルを分けて管理したいところですよね。

今回は、kvファイルの使い方や、Pythonコードとの紐づけ方、アプリ開発中に直面した課題、そしてその解決策について共有したいと思います。

Pythonとkvファイルの連携

kivyでは、Pythonコードとkvファイルを連携させる方法がいくつかあります。

最も簡単な方法は、Pythonで設定したアプリ名と同じ名前のkvファイル名にすることです。

例えば、JinroGmAppというアプリ名にした場合、jinrogmapp.kvというkvファイルを作成します。

ファイル配置例

さらにフォルダ分けすることもできると思いますが、今回は必要性を感じなかった。

ファイル名称の付け方

main.pyで、メインのクラス名称にkvファイルで定義したWidget名を指定し、一番下には、上記のようにアプリ定義をしています。

kvファイルの一番上に「MainWidget」という名前を定義しています。

こうすることで、kivyは自動的にmain.pyjinrogmapp.kvを関連付け、kvファイルで定義されたUI要素をPythonコードから利用できるようになります。

その他の方法

より柔軟な連携方法として、Builder.load_file()関数を使ってkvファイルを明示的に読み込むこともできます。

こうすることで、kvファイル名をアプリ名と一致させなくてもよく、自由にファイル名を指定することができます。

main.pyの上部import設定に、上記のような定義をします。

この方法では、kvファイルのパスを指定することで、任意のkvファイルを読み込むことができます。

kvファイルでスッキリUIデザイン!

kivyでは、Pythonコードの中にUIデザインを直接書くこともできますが、kvファイルを使うことで、コードとデザインをキレイに分離できます。

これにより、UIデザインの変更が容易になり、コードの可読性も向上します。

例えば、人狼GMアプリでは、以下のようなUI要素をkvファイルで定義しました。

上記のように、kvファイルでは、BoxLayoutLabel、Button、ImageなどのUI要素を組み合わせてレイアウトを定義します。

Pythonコードからは、idを使ってこれらのUI要素にアクセスし、内容を動的に変更することができます。

kvファイル分割の落とし穴

さて、ここで一つ疑問が湧きました。

「kvファイルを分割して、UI要素ごとに管理できたらもっと便利なのでは?」

そう思って色々と調査して、includeを使ってkvファイルを分割しようと試みましたが、うまくいきませんでした。

試してみたのはこんな感じの記述です。

他にもいくつかWebで見つけた書き方を試したがうまくいかなった。

今のところ、kivyではkvファイルの分割はサポートされていないように見えます。

動的なUI要素はどうする?

人狼GMアプリでは、ゲームの進行状況によって表示するUI要素が変化します。

例えば、生存者の人数に応じて参加者リストを更新したり、役職を非表示にしたりする必要があります。

このような動的なUI要素は、kvファイルだけでは実現できません。

そこで、PythonコードでUI要素を動的に生成・更新する方法を検討しました。

kivyでは、PythonコードからWidgetを生成し、UIに追加することができます。

上記のように、add_widgetメソッドを使ってUI要素を動的に追加することができます。

これにより、ゲームの状況に合わせてUIを柔軟に変更することが可能になりました。

※詳細に関してはまた別の記事で解説したいと思います。

kvファイル活用のまとめ

kvファイルは、kivyアプリ開発において非常に便利な機能です。

UIデザインをコードから分離することで、開発効率とコードの可読性を向上させることができます。

ただし、kvファイルの分割や動的なUI要素の生成には制約があるため、注意が必要です。

今回の経験を通じて、kvファイルのメリットと注意点を知ることができました。

今後もkivyを使って、人狼GM用アプリの開発を進めていきたいと思います。

次回予告:kivyアプリ開発のさらなる深みへ!

次回は、kivyアプリ開発のさらなるステップとして、以下の内容について掘り下げていきます(あくまで予定ですw)。

  • 人狼GM用アプリ要件とレイアウトの検討
  • 各コンポーネントの特性を調べる

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事が、あなたのkivyアプリ開発の参考になれば幸いです。

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また、コメントや質問もお気軽にどうぞ!

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